写真でもビデオでも、
「どのレンズで撮るのが正解?」
と悩む瞬間は必ずあります。
でも実際の現場では、
レンズ選びは技術というより判断力に近い ものです。
正解は1つではなく、
「何を見せたいか」「どこで撮るか」で変わるからです。
この記事では、僕が実際の現場で使っている
レンズ選びの判断基準と、迷ったときの即決ポイント をまとめます。

まずは見せたいものを決める
レンズ選びの第一歩は、
“何を中心に見せたいか” を先に決めること です。
- 全体の雰囲気を見せたいのか
- 被写体を大きく見せたいのか
- 背景を入れてストーリーを作りたいのか
- それとも背景をぼかして人物だけを強調したいのか
この方向性が決まれば、ほぼレンズは決まります。
雰囲気を見せたい
→ 広角〜標準(24mm〜35mm)
被写体を強調したい
→ 標準〜中望遠(50mm〜85mm)
背景を大きくぼかしたい
→ 中望遠以上(85mm〜135mm)
レンズの焦点距離は「どれくらい写すか」ではなく、
何を見せたいかから逆算する と迷いが減ります。
現場で最も使う3つの焦点距離
レンズはたくさんありますが、
実際に現場でよく使う焦点距離は多くありません。
僕が現場で最も使用するのはこの3つです。
24mm
・背景や空間を入れたいときに便利
・集合写真、部屋撮り、ロケ先の雰囲気撮影向け
・動画の歩き撮りや広いシーンにも相性が良い
50mm
・人の目に近い画角で自然
・ポートレートや商品撮影で使いやすい
・動画でも違和感のない距離感が作れる
85mm
・ボケがきれいで人物が際立つ
・ポートレートの定番
・動線を確保しながら撮りたいときにも便利
この3つの焦点距離が理解できると、
場所がどこでも 「最適なレンズ」を瞬時に決められる ようになります。
ズームか単焦点かは現場の状況で決める
どちらが偉い・上手いという話ではなく、
現場に合った方を使うだけ です。
ズームレンズが向いている現場
- 動きが読めない
- 引けない場所(狭い室内)
- イベントのように立ち位置を変えられない
- とにかく効率優先
例)
24-70mm、70-200mm など
「この2本で全部いける」現場が本当に多いです。
単焦点レンズが向いている現場
- 被写体をきれいに写したい
- 背景をぼかして雰囲気を作りたい
- 光が弱い(F1.8〜1.4が役立つ)
- 作品性を重視する撮影
単焦点は画がきれいですが、
現場で“動きのある撮影”だと扱いにくいこともあります。
写真とビデオではレンズ選びの基準が少し違う
同じレンズでも、使い方は写真と動画で変わります。
写真
- ボケを強く使いやすい
- 明るい単焦点が活躍する
- 85mm以上の望遠もよく使う
ビデオ
- あまりボケすぎると見にくい
- 被写体と背景の関係が大事
- 広めのレンズ(24mm〜35mm)が主力
- 動線をとれるズームのほうが実用的
動画は観やすさが最重要 なので、
写真ほど極端なボケや望遠は使いにくいです。
現場カメラマンのレンズ選び即決テンプレ
レンズで迷ったときは、
僕はいつも以下の3ステップで瞬時に決めています。
① 何を主役にしたい?
② どれくらい背景を入れたい?
③ 今の立ち位置から撮りやすい距離は?
この3つを考えれば、
レンズ選びで迷う時間が一気に減ります。
よくある現場別のレンズ選び例
実際の撮影現場では、以下のように判断しています。
屋外ポートレート
→ 85mm
(背景の整理がしやすいため)
室内の人物撮影
→ 35mm or 50mm
(狭いので少し広めがちょうどいい)
イベント撮影(写真)
→ 24-70mm
(動きに対応するため)
ダンスやステージ(ビデオ)
→ 24-105mm or 70-200mm
(位置を変えられないのでズーム必須)
商品・物撮り
→ 50mm or 100mmマクロ
(形が崩れず写る)
こうして見ると、
レンズ選びには現場の状況が大きく関わっている のが分かると思います。
まとめ:レンズ選びは正解より目的で決まる
レンズ選びに悩む人ほど、
「どのレンズが正しいのか?」
という考え方になりがちです。
でも実際は、
- 何を見せたいか
- どこで撮るか
- 動きがあるかないか
- 写真かビデオか
- 被写体との距離感
これらの目的が決まれば、
レンズの選択肢は自然と絞られていきます。
レンズは道具ですが、
選び方ひとつで写真も映像もガラッと変わる ので、
ぜひこの記事を、現場で即決するための参考にしてみてください。




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